Windows ファイルサーバー – ファイルサーバーサービスを構成する「ファイルサーバーリソースマネージャーの導入」

ファイルサーバー

今回は実際にドメインコントローラー2台をファイルサーバーとして構成していきます.
移動ユーザープロファイルの置き場などとしたいため,ファイルサーバーは容量制限が出来るように「ファイルサーバーリソースマネージャー」による管理も行います.

ディスクの追加とファイルサーバーリソースマネージャーの導入

Windows Server をファイルサーバーとして利用するため,まずはディスクを追加してその領域を共有用の領域としてみます.

ハードディスクのマウント,フォーマット

「サーバーマネージャー」の「ツール」より「コンピューターの管理」をクリックします.

「コンピューターの管理」の「ディスクの管理」をクリックします.

接続したディスクが見えるので選択,右クリックで「オンライン」をクリックします.

続いて再度右クリックして「ディスクの初期化」をクリックします.

初期化するディスクの選択と,MBR / GPT の選択が表示されますので「GPT」を選択して「OK」をクリックします.
(2TB 未満であれば MBR でも構いませんが,HDD/SSD であれば GPT を推奨します)

「未割当て」の所で右クリックし「新しいシンプルボリューム」をクリックします.

ウィザードが起動しますので「次へ」をクリックします.

「ボリュームサイズの指定」で必要なボリュームサイズを指定します.全てを利用する場合は何も弄らずに「次へ」をクリックします.

「ドライブ文字またはパスの割当て」でドライブ名を指定して「次へ」をクリックします.

「パーティションのフォーマット」にてファイルシステムは「NTFS」を選択されていることを確認、アロケーションユニットサイズは「規定値」を選択されていることを確認し,ボリュームラベルは任意の文字を入力して「次へ」をクリックします.

次の画面で「完了」をクリックするとフォーマットが開始されます.

フォーマットが完了すると次のようにドライブ名,ファイルシステム名が正常に表示されます.

以上でディスクの追加,フォーマットは完了です.

ファイルサーバーリソースマネージャー

ファイルサーバーリソースマネージャー (FSRM) は,ファイルサーバーで提供する共有フォルダーに対して特定のユーザーの使い過ぎによるディスク消費を抑えるなどの目的で,保存データのサイズを制限する機能 (クォータ機能) を提供します.

今回のような移動ユーザープロファイルなどのデータでもそうですし,部門の共有フォルダーの場合でも特定の人,部門が使いすぎた結果他の人,部門へ影響があってはいけません.
そのため,フォルダー毎に容量を制限することでそういったトラブルの抑制を行います.

また,FSRM はレポート機能も利用できるため,誰がどのくらいの容量を使っているのかを可視化出来ます.
従って,Windows Server でファイルサーバーサービスを提供する場合は必須の機能となります.

ファイルサーバーリソースマネージャー (FSRM) の導入

「サーバーマネージャー」の「管理」をクリックし「役割と機能の追加」をクリックします.

役割と機能の追加ウィザードが開始しますので「次へ」をクリックします.

「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択して「次へ」をクリックします.

「サーバープールからサーバーを選択」を選択し,自身のサーバー名を選択して「次へ」をクリックします.

役割の選択にて「ファイルサーバーリソースマネージャー」をクリックします.

役割と追加ウィザードが表示されるので「管理ツールを含める」にチェックが入っていることを確認して「機能の追加」をクリックします.

元の画面に戻るので「次へ」をクリックします.

機能の追加はそのまま「次へ」をクリックします.

インストールオプションの確認にて「インストール」をクリックします.

役割のインストールが完了したことを確認して「閉じる」をクリックします.
ここは事前に閉じてしまっても影響はありません.

サーバーマネージャーの「旗」アイコンをクリックしても再起動待ちの表示になっているので,再起動を行ってインストールの完了となります.

以上で「ファイルサーバーリソースマネージャー」の導入は完了となります.

長くなりましたので,共有の作成とアクセス権の設定は次回に解説します.

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