VMware vSphere – NFSデータストアの追加

前回の記事「VMware vSphere – 仮想スイッチ/ポートグループの設定」でインストールと最低限の設定を行いました．

vCenter Server や仮想マシンを保存するためのストレージ領域 (データストア) の追加について解説します．利用する方式は NFS で，iSCSI などはまたの機会で説明します．

VMware vSphere に関するお話

NFSデータストアの追加
1. NFS 用インターフェイスの作成
2. NFS データストアのマウント

NFSデータストアの追加

NFS や iSCSI によるストレージアクセスはネットワークインターフェイスに大量のトラフィックが流れますので，専用のインターフェイスを用意することが推奨されています．

VMkernel NIC の作成は前回「VMware vSphere – 仮想スイッチ/ポートグループの設定」でも触れていますが，今回は NFS データストアを利用するための VMkernel NIC を作成します．

NFS 用インターフェイスの作成

NFS 用ポートグループの作成

インターフェイスを作成するにあたり，先にポートグループを作成する必要があります．

「ネットワーク」メニューを選択し「ポートグループ」タブをクリックして「ポートグループの追加」をクリックします．

ポートグループの作成画面が表示されますので，ポートグループ名，VLAN ID を入力して「追加」をクリックします．

ポートグループが作成されたことを確認します．

NFS 用 VMkernel NIC の追加

先ほどのポートグループは VMkernel NIC を所属させる器を作成した状態となります．
実際に NFSトラフィックを流すために VMkernel NIC を作成する必要があります．

「ネットワーク」メニューを選択，「VMkernel NIC」タブをクリックして「VMkernel NIC の追加」をクリックします．

VMkernel NIC の追加画面が表示されますので，所属させるポートグループを選択，MTU や IP バージョンを指定，IPv4 アドレスなどの入力を行います．
NFS データストアに利用において，サービスの項目は特段チェックの必要はありません．

必要項目の入力，選択が完了したら「作成」をクリックします．

VMkernel NIC が作成されたことを確認します．

チーミング構成の変更

NFS トラフィックを流すインターフェイスを制御するため，チーミング構成を編集します．

NFS データストアアクセスのトラフィックは定常的に大量のデータがネットワークを流れることになりますので，なるべく専用のインターフェイスを利用することが理想です．10G/25G などの高速なインターフェイスの場合は他用途と兼用も可能ですが，帯域制御を行ってデータストアアクセスを阻害しないように考慮する必要があります．

ネットワークメニューを選択し「ポートグループ」をクリックして NFS 用のポートグループを選択のうえ「設定の編集」をクリックします．