VMware vSphere – ESXi インストール

vSphere

本記事より VMware vSphere の仮想基盤の導入・設定の解説を開始します.
まず今回は細かな説明は省いて ESXi ハイパーバイザーのインストールを説明します.
その後仮想基盤を構築していくにあたり説明を追加していきます.

VMware vSphere – ESXi インストール

仮想化基盤の構成

今回構成する仮想化基盤の環境はこの絵のようになります.
サービス・管理用としてスイッチがあり,2つのネットワークインターフェイスを接続します.
同様にストレージ用としても2つのネットワークインターフェイスを接続します.

ESXi をインストールするハードウェア

今回は ESXi のインストールは仮想マシン上に行います.ネットワークインターフェイスですが,最初の2つが色々な用途 (管理用やサービス用),次の2つがストレージ用途として利用します.
2つのインターフェイスすべて VLAN が trunk で流れているという環境です.

VMware vSphere ESXi ハイパーバイザーのインストール

ESXi インストーラーの実行

ESXi インストール用CDをマウント (挿入) して電源を起動し,CD Boot を実行します.
CD Boot が行われるとこのようにインストーラーの読み込みが始まります.

インストーラーの読み込みは2段階で行われており,2段階目ではインストールを行うために必要なサービス群の起動が行われます.

インストールウィザードの開始

ここから実際にインストールウィザードが始まります.次へ進めるために「Enter」を押します.

ライセンス条項が表示されますので確認のうえ「F11」キーを押します.

サーバーに接続されているディスクのスキャンが行われます.少し待ちましょう.

インストール先の選択

ESXi ハイパーバイザーをインストールするディスクを選択します.今回はディスクは1つだけなので分かりやすいですが,複数ある場合は導入先ディスクが正しいか確認しましょう.

インストールするディスクを選択して「Enter」を押します.

キーボード言語の選択

キーボードの言語 (キーマップ) の選択画面が表示されます Japanese は上の方にあります.
使用するキーボードに合わせて選択して「Enter」を押します.

root アカウントパスワードの指定

root アカウントのパスワードを指定します.パスワードはある程度の複雑さが要求されますのでエラーになった場合は記号が含まれているか確認しましょう.
「Root password」と「Confirm password」を入力して「Passwords match」の表示になったことを確認して「Enter」を押します.

インストールの開始

インストールを行うか確認が入ります.「F11」を押すと開始されます.
開始されると選択したディスクはフォーマットされますので改めてインストール先のディスクがあっているのかを確認しましょう.

インストール中はこのようなダイアログが表示されます.

インストール完了後の再起動

インストールが完了するとこの画面になり「Enter」を押すと再起動が開始されます.

ESXi の起動

ESXi の初期設定

ESXi の起動が完了するとこの画面になります.

管理コンソール (DCUI) のログイン

初期設定を行うため「F2」を押します.

ログインが促されるので「root」および指定したパスワードを入力して「Enter」を押します.

ネットワークの設定

使用するインターフェイスの指定

初期状態では1つのインターフェイスだけ選択されている状態です.もう一つサービス用途で利用するため「Network Adapters」を選択して「Enter」を押します.

ネットワークインターフェイスの一覧が表示されますので追加したいインターフェイスを選択して「スペース」キーを押してチェックを入れます.
今回の構成では2つのインターフェイスが諸々な用途なので vmnic1 を追加します.
なお,もう一度「スペース」キーを押すとチェックが外れます.

インターフェイスの選択が終わったら「Enter」を押して確定させます.

前の画面に戻り,インターフェイスが追加されたことが確認できます.

VLAN の設定

今回の環境では管理用 IP のセグメントが Native VLAN 配下にいないため VLAN の指定が必要です.
ここは実環境でもどのように行うのかで実施可否が決まります.

管理用セグメントを Native VLAN として流しているケースが多いと思います.その場合ここはスキップすることができます.

今回は VLAN を指定する必要があるので「VLAN」を選択して「Enter」を押します.

設定したい VLAN ID を入力して「Enter」を押します.

前の画面に戻りますので,指定した VLAN が表示されていることを確認します.

IPv4 アドレスの設定

IPv4 IP アドレスを設定するため「IPv4 Configuration」を選択して「Enter」を押します.
なお,デフォルトでは DHCP になっています.ほぼありませんが DHCP のまま運用することも可能です.

IPv4 アドレス,ネットマスク,ゲートウェイを入力して「Enter」を押します.

前の画面に戻るので,入力した内容を確認します.

IPv6 アドレス設定

今回はスキップします.IPv6 を静的に設定したい場合は IPv4 と同様に設定することが可能です.

参照 DNS およびホスト名の設定

ESXi ハイパーバイザーが参照する DNS サーバーおよび自身のホスト名の設定を行います.
「DNS Configuration」を選択して「Enter」を押します.

参照 DNS サーバー,ホスト名を入力して「Enter」を押します.

前の画面に戻るので,入力した内容になっていることを確認します.

DNS サフィックスの設定

ショートネームで名前解決を行った際に付与するドメイン名を指定します.
「Custom DNS Suffixes」を選択して「Enter」を押します.

付与したいドメイン名を入力して「Enter」を押します.

前の画面に戻るので入力した内容が正しいことを確認します.

以上でネットワーク設定は完了ですので「ESC」キーを押して前の画面に戻ります.

設定の反映

「ESC」キーを押すとこのように設定を反映してよいか確認が入ります「Y」を押して設定を反映させます.

前の画面に戻ります.

ここで,他のホストから ping などでネットワーク疎通の確認を行いましょう.

シェル/SSH の有効化

この設定は必須事項ではありません.本来ですと,必要になった際のみ有効にすることをお薦めします.

「Troubleshooting Options」を選択して「Enter」を押します.

ESXi Shell の有効化

「Enable ESXi Shell」を選択して「Enter」を押します.

メニューの名前が「Disable ESXi Shell」に変化,右側の文字列が「ESXi Shell is Enabled」になったことを確認します.

SSH の有効化

「Enable SSH」を選択して「Enter」を押します.

メニューの名前が「Disable SSH」に変化,右側の文字列が「SSH is Enabled」になったことを確認します.

WebUI のアクセス

ブラウザーで設定した「https://IP アドレス/」を入力してアクセスします.
疎通があればこのようにログイン画面が表示されますので「root」および指定したパスワードを入力して「ログイン」をクリックします.

初回ログイン時,カスタマーエクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加するか確認が入ります.そのまま「OK」を押しても,チェックを外して「OK」を押してもどちらでも大丈夫です.

なお,実際の所はチェックを外して進むケースが多いかと思います.

CEIP が完了するとこのように ESXi ハイパーバイザーの管理画面が表示されます.

以上で ESXi のインストールと管理画面へのアクセスは完了です.
今後 vCenter Server の導入,クラスターの作成へと進んでいきますので,これを少なくとももう1台用意してください.

以上,VMware vSphere ESXi ハイパーバイザーのインストール,初期設定および WebUI のアクセスの解説でした.

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