「Claude Code に作業を任せているうちに、最初に伝えたルールを守らなくなってきました。どこまで任せてよいのか分かりません」
「確認の画面が頻繁に出て面倒です。でも、全部許可してしまうのも不安です」
Claude Code は、ファイルを読み書きし、コマンドを実行して、何段階もの作業を任せられる道具です。ただし、任せる範囲を広げるほど、うまくいかなかったときの原因が見えにくくなります。そこで大切になるのが、任せる前に範囲を決めること、走らせながら操縦すること、権限で任せる範囲を絞ること、そして「できました」を証拠と差分で確かめることです。
連載「Claude Code実践入門」は、連載「Claude活用入門」の続編として、Claude Code に作業を任せるときの5つの柱を掘り下げ、最後に練習用のリポジトリで手を動かして確かめる全9回の連載です。このページは、その入口として、各回の内容と読む順番をまとめています。

この連載で分かること
- 任せる前の基礎:モデルと Effort の選び方、コンテキストが毎ターン送り直される仕組み、公式の「よくある失敗パターン」5つ、使用量の確認
- 範囲を決めて、操縦する:プランモードで計画を出させて読む、Esc で止める、
/clear・/compact・/rewind・/goal、worktree での並行作業 - CLAUDE.md の育て方:設定ではなく指示であること、置き場所、書くこと・書かないこと、守られる書き方、Skills・フックとの役割分担
- 権限の決め方:6つの権限モードと auto mode、allow・ask・deny のルールの書き方と評価の順番、前方一致の落とし穴と deny の限界、設定ファイルの階層
- 検証で終わらせる方法:検証を強制する4段階、要約ではなく差分から読む順番、フックで止める、新しい目でのレビュー
- 演習:練習用のリポジトリで、ここまでを一通り試す手順と、筆者の環境での結果(Ansible の作業を例にしています)
仕様や数値は、2026年10月時点の公式の文書に合わせています。手元で確かめた版は、CLI が Claude Code 2.1.289(2026年10月18日)、Code タブが 2.1.284(2026年10月4日の記録)です。Claude Code の機能・料金・画面は変わりやすいので、使うときは公式の文書で確かめてください。なお、この連載は筆者が公式の文書を読んで整理したもので、Anthropic の公式の文書ではありません。公式の推奨と筆者の使い方の例は、分けて書いています。
こんな人に向いています
- Claude Code を使い始めて、任せる範囲や権限の決め方に迷っている人
- 長く作業させると指示を守らなくなる、確認の画面が多すぎる、といった「あるある」の原因を整理したい人
- Claude Code の「できました」という報告を、どこまで信じてよいか、何を見て確かめるかを知りたい人
- 自分の環境で、CLAUDE.md や権限の設定を作る足がかりがほしい人(個人の Pro・Max のプランを前提にしています)
学ぶ順番
全9回を、3つのまとまりに分けています。初めての人は第1回から順に読むのがおすすめです。1回の記事は17分前後で読めます(全部で約2.5時間)。第8・9回の演習は、手を動かす時間が別にかかります。
任せる前に・範囲を決める・操縦する(第1〜3回)
- 第1回 任せる前に知っておくこと
モデルとEffortの選び方、コンテキストが毎ターン送り直される仕組み、公式の失敗パターン5つ、見ていなかった分だけ検証する考え方、使用量の確認。 - 第2回 作業範囲を決める
Codeタブでのプランモードの切り替え、計画を省いてよい作業・要る作業、計画を実際に読む3つの見どころ、範囲を決めるプロンプトの4つのコツ。 - 第3回 走らせながら操縦する
Escで止めて直す、/clear、/compactへの指示、/rewindと戻らないもの、/goalで完了の条件を渡す、worktree、コマンド早見表。
CLAUDE.md・権限・検証(第4〜7回)
- 第4回 CLAUDE.mdを育てる
設定ではなく指示というCLAUDE.mdの性質、4つの置き場所、rules・@取り込み・/init、書くこと・書かないこと、守られる書き方、ひな形。 - 第5回 権限モードとauto mode
6つの権限モード、Codeタブでの権限の操作と「常に許可」、auto modeが止めるもの・通すもの、分類器が見るのは意図であること。 - 第6回 allow・ask・denyのルールと設定ファイル
allow・ask・denyの書き方と評価の順番、前方一致の落とし穴とdenyの限界、設定ファイルの階層、Ansibleの作業での設定例。 - 第7回 検証で終わらせる
検証を強制する4段階、要約ではなく差分から読む順番、差分ビュー、フックで止める、新しい目のレビュー、Ansibleの検証の型、持ち帰り3点。
手を動かして確かめる(第8〜9回)
- 第8回 演習(前編):準備から実装と検証まで
演習の準備と準備プロンプト、/initでCLAUDE.mdの下書き、プランモードで計画、実装とansible-lint・–check –diffでの検証。 - 第9回 演習(後編):巻き戻し・差分・権限と振り返り
/rewindでの巻き戻し、差分のレビュー、「常に許可」とsettings.local.json、/goal、4Dでの振り返りと自己点検。
目的別の読み方
全部を読む時間が無いときは、困っていることに近い回から読んでください。
| 困っていること・知りたいこと | まず読む回 |
|---|---|
| 会話が長くなると最初のルールを守らなくなる・使用量の枠がすぐなくなる | 第1回 |
| 大きな作業を任せる前に、計画を立てさせたい | 第2回 |
| 走らせている途中で、方向がずれたので止めたい・戻したい | 第3回 |
| CLAUDE.md に何を書けばよいか・書いても守られない | 第4回 |
| 確認の画面が多すぎる・auto mode を使ってよいか知りたい | 第5回 → 第6回 |
| 危ない操作を確実に止めたい・設定ファイルの書き方を知りたい | 第6回 → 第7回 |
| 「できました」という報告を信じてよいか分からない | 第7回 |
| 練習用のリポジトリで、手を動かして試したい | 第8回 → 第9回 |
あわせて読みたい連載
この連載は、Claude 全体の使い方を扱った連載の続編です。先に読んでおくと、前提がそろいます。
- 連載「Claude活用入門」:Claude の全体像とプラン、Chat・Cowork・Code の使い分け、ModelとEffort、プロンプトの基本を扱っています。第5回「Claude Codeのベストプラクティス」では、この連載で掘り下げる使い方の一覧(探索→計画→実装→検証、CLAUDE.md、コンテキストの管理、権限と auto mode)を見られます。第6回「安全に使う」には、第9回の振り返りで使う AI Fluency の4D の説明があります
よくある質問
前提の知識はどのくらい必要ですか?
Claude Code を使ったことがあれば読み進められます。連載「Claude活用入門」を読んでいなくても、第1回に活用入門のおさらいがあります。演習と設定の例は Ansible の作業で書いてありますが、考え方は Ansible に限りません。操作は Claude のデスクトップアプリの Code タブを主に書き、ターミナルで使う CLI の操作は「CLI では」と添えています。
どの回から読めばいいですか?
初めての人は第1回から順に読んでください。第1回で、連載全体の案内とコンテキストの仕組みをつかめます。特定の困りごとがある人は、上の「目的別の読み方」から読み始めても構いません。演習(第8・9回)は、第1〜7回の内容を一度ずつ手で確かめる回なので、先に第1〜7回を読んでから試すと流れが分かります。
内容はいつの時点の情報ですか?
仕様や数値は2026年10月時点の情報に合わせています。Claude Code の機能・料金・画面は日付で変わるため、記事の中で確かめた日付と版を添えています(筆者の実測は、CLI の Claude Code 2.1.289、Code タブの 2.1.284 が中心です)。使うときは、公式の文書で最新の内容を確かめてください。